「明日から来なくていいから。」
海外ドラマや海外映画のワンシーンである光景です。
まさか本当にそんなことが頻繁にあるのか?と思っていましたが、
ここカナダでは本当に普通のことのようです。
まだ、2か月ちょっとしかカナダにいない私でさえも、
「今日、クビになった人がいる」というのをすでに3回以上は耳にしています。
また、先日、アパートのエレベーターに乗ったら、
一人の女性が私に「今日、クビになったの。」と話しをしてきたこともあります。
本人は、その日まで、その告げられる時まで、なんの予告もなく、
「明日からこなくていいから」と言われ、その瞬間から、メールもすべてシャットダウン。
そして、明日から本当に会社に来られないのです。
自分のパフォーマンスが低ければ、クビになる。
今の日本ではなかなか考えられません。
でも、「自分のパフォーマンスが低ければ、クビになる」という危機感は
あってしかるべきことのように思います。
日本人は、クビというものがあまり日常的ではないので、
「私は会社にとって必要なのか?必要じゃないなら、ここを去った方がいいのではないか?」
と考える人も多いようです。実際、私も考えることがありました。
でも、海外のクビの話が日常的だと分かった今、
自分で必要不必要かを考え、去るか去らないかを考えることは
甘い考えだなと思います。
必要か不必要か、そんなことは会社が決めてくれます。
そんなことを考えるくらいなら、自分のパフォーマンスを上げる努力を今すぐすべきです。
以前、とあるベンチャー企業の社長をつとめた女性の本を読みました。
「成長するために仕事をする」というのは中途採用の場合、当てはまらない。
お金をもらって仕事をする以上は、
プロなのだから、「成長するため」というのは合わないというのです。
この一節を読むまで、私は成長するために仕事をしたいと思っていたので、
少し自分が恥ずかしくなりました。
もちろん、仕事を通して成長することはあります。
でも、意識として、「プロ」として仕事をする。
そのために自分の知識レベルを上げる。技術レベルを上げる。能力を上げる。ということは
お金をもらっているのだから当然なのです。
プロとして仕事をしていれば
「やったことがないからわからない」「教えてもらっていないからわからない」
「時間がないから、期日までにできないのは仕方がない」などとは、
そうそう言えないはずです。
こういうことを言っている人は、海外の場合、
「明日からこなくていいから」の対象になるのだと思います。
さらに、この本には、
「国内外にかかわらず、あと10年もすれば、組織に属して仕事をするスタイルは主流ではなくなるだろう。目的単位でプロジェクトチームが組成され、また解散するような仕事の仕方に変わっていくはずだ。※」
つまり、個人のパフォーマンスがいかに重要かということです。
(私の場合、これからまだまだ頑張りが必要です。)
さぁ、あなたも今一度、考えてみてください。
あなたは、そんな仕事の仕方になった時、きちんと戦える力を持っていますか?
日本でも海外と同じように、「明日から来なくていいから」と言われる現実があった時、
あなたは、そう言われない仕事を、やっている自信がありますか?
そして、その努力をしていますか?
※「不格好経営」より:著書 南場智子
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非常に怖いですね。
日本も間もなくそうなるでしょうね。
自分自身への評価と会社の貢献評価を
冷静に分けれる人が会社がほしい人材になると思います。