SESとは、
システムエンジニアリングサービスの略称です。
システムやソフトウェアの開発・運用などで行われる委託契約の一種で、
対象物の完成などを目的とせずに
特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約を言います。
提供元企業の従業員が客先のオフィスに常駐して
技術的なサービスを提供するものです。
労働法規などでは業務請負の一種とみなされ、
労務管理や指揮命令系統などが発注元企業から独立している必要がありますが、
具体的な成果物をはっきり定めず漠然と労働力を提供する委託形態のため、
実態が派遣労働と変わらず偽装請負と見られる事例も多いと言われています。
IT業界におけるシステム開発の契約形態には、大きく分けて、2種類あります。
[1]顧客から依頼されたシステムの完成を約束し、
納品する場合(この場合、顧客は納品物の対価を支払います
[2]技術者の労働を提供する場合(この場合、顧客は技術者の労働の対価を支払います)
の2種類があり、SESは[2]に当てはまります。
SES契約では、
システムエンジニアの能力を契約の対象とし、
客先のオフィスにエンジニアを派遣して(常駐)、
技術的なサービスを提供します。
正社員は、安定性には優れていますが、
他契約に比べ、やりたい仕事ができなかったり、
見合った報酬が得られないこともあります。
SESなら自分のやりたい仕事や仲間を選ぶことができ、
スキルに応じた報酬を得ることもできます。
また、様々な組織で仕事をすることで、
スキルの向上や視野を広げることもできます。