not providedとは、「サイトへ訪れたユーザーが、どの様な検索キーワードで訪れたのか不明のため、解りません」という意味です。「not provided」自体は、2012年頃まではあまり気にしなくてもよい単語でした。
しかし、Googleアカウントにログインした状態に「SSL」が適用される仕様になったため、ログイン状態で、Google検索を利用した人の「検索キーワード」はGoogle analyticsでは反映されない仕様になりました。
Googleは、『Googleアカウントでログインしているユーザーが、Googleでウェブ検索を行った場合、URL表記はこれまでの「http」ではなく、「SSL」で通信が暗号化される「https」になるように変えていく』と発表しました。
これは、Google全体のSSL化推進の動きの一部となっていて、暗号化されること自体はセキュリティの関係上良いことなのですが、アクセス解析をする場合には少し問題となります。
というのも、Googleの検索結果ページがSSL化されると、ユーザーがどんな検索キーワードで検索してサイトにたどり着いたのかを、アクセス解析を使って調べられなくなってしまうからです。
これの対策として1つは、Googleウェブマスターツールを使用することです。Googleウェブマスターツールは取得できる検索キーワードが2,000までとなっており、日数も最大過去90日までという制限があります。しかし、これらの条件など、Googleからの検索キーワードを取得できないよりは得策と言えます。
もう一つの対策は、Yahoo!やBingの検索キーワードを参考にすることです。この2つの検索エンジンはSSL化されていないため、アクセス解析上の参考になりますが、GoogleとYahoo!の利用者のプロフィールは大きく異なるため、実際に参考にする際には注意が必要になります。