ユビキタスとはいつでもどこでも意識することなく、
インターネットなどの情報ネットワークを利用できることを意味します。
ユビキタスは近代ラテン語に登場するキリスト教の概念であり、
「イエス・キリストが、時間や空間を超越して遍在(あらゆるところに存在)すること」を指します。
この語のもともとの意味は「同時にどこにでも存在する」というよりは
「何時でもどこでも存在する」という意味でした。
後に英語では「この自販機って、どこにでもあるよね」
と言う様な文脈で使われる形容詞の単語となっています。
現代の日本では「ユビキタスコンピューティング」の着床として使用されることが多く、
その場合「いつでもどこでも、利用者が意識する事無く、
コンピューターやネットワークなどを利用できる状態」を意味した使い方になります。
具体的には、「地上波デジタル放送で、データ放送と組み合わせることにより、
サッカーの試合中に出場選手を表示することが出来たり、その選手のデータを表示出来る」、
「携帯電話でボタンを押せばタクシーが迎えに来てくれる」、
「自宅に来客があると、携帯電話がそれを知らせてくれる」などの環境がこれに当たります。
このような環境を実現した社会を、ユビキタス社会などと呼ばれています。
アクセスに使う端末は、パソコンや携帯電話に限らず、冷蔵庫や電子レンジといった家電製品、
自動車、自動販売機等もインターネット接続され、「ウェアラブル・コンピュータ」と呼ばれているような、
身に付けるコンピュータも現在開発が行われています。