OTS(Opportunity to see)とは
「Opportunity(機会) to see(見る)」の略で、テレビCM等がどの程度相手の目に入ったかの効果測定として、
IAB(インターネット広告に関する米国協議会)により提唱され欧米で用いられます。
「OTS」に対して「リクエストベース」という言葉があります。
これは、広告の画像等がサーバに対してリクエストされた回数を元に、
費用、配信数を数える方式で、過去は「リクエストベース」が主流でした。
それに対して「OTS」とは、単純なリクエスト数ではなく、
表示された時にその内容の通信を行います。
リクエストだけだと、実際に表示が行われているか確かではないため、
より正確なデータで効果測定を行えるよう「OTS」が出来ました。
特にモバイルでは、ユーザーの回線状況やデバイスのスペックの問題で、
インプレッション数(広告接触回数)の差がPCより多く出てしまいます。
一般的にはJavaScriptで行われ、
「CSC」(Client Side Counting/ユーザーの近くで測定する)とも呼ばれています。
しかし実際、広告配信企業で「OTS」の仕組みの対応が出来ない会社も多く、
アメリカでは企業に対しOTS等でデバイスに正常に広告が配信されているとみなされるシステムへ、
MRC(メディアデータ調査会社の調査プロセスを監査する機構)認定を与えています。
これが標準化されると、長期的に見て広告の健全化が期待できます。