「撮影の依頼をしたい。」そう思われたら、
まずカメラマンを探すと思います。
好みのカメラマンが決まった場合、
以下の流れになるかと思います。
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・次はいつ撮影するのか。
・どういう媒体で使用するのか。
・納期はいつなのか。
・撮影の予算はいくらなのか。
・カメラマンに支払うギャランティーはいくらなのか。
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上記のような具体的な話になると思います。
写真を撮影する仕事といっても千差万別。
カメラマンのタイプも十人十色です。
風景、建築、人物、スポーツ、鉄道、商品、料理など
修行を積んでその道に特化したカメラマンがいます。
商業写真がフィルムからデジタルへ移行した現在、
お客様とのイメージの共有はとてもスムーズになりました。
そこで今回は商品撮影を依頼した際に知っておいて頂きたい、
ライティングの話をしていきたいと思います。
●撮影の前に知っておきたい事
撮影を受注した後、まず行うのがお客様との打ち合わせです。
1.被写体の選択(撮りたいもの。テーマを選びます。)
2.被写体の観察
・何を見せれば良いのか。
・何を隠さなければならないのか。
・どこから見るのか。
・背景はどうするのか。
この段階でなにを撮るべきかをはっきりさせましょう!
ここでの「どこから見るのか。」という作業は、
普遍化された視点を見つけることです。
お客様とカメラマンでどのような写真にするかを決めていきます。
●撮影における光と影について
最初のほうでも少しお話しましたが、
写真には様々なジャンルがあります。
その全てのジャンルに共通するのが光です。
カメラのレンズを人間の瞳と考えてみた場合、
光がなければ人は物が見えませんし、色を感じません。
それと同じで光がなければレンズは像を結ぶ事ができませんし、
フィルムには潜像すらできません。
光が何かに当たって反射し、
何かに遮られて影ができます。
太陽のエネルギーのほんの一部である光によって、
全てが成り立っているといえます。
とりわけ写真は、静止した像として記録される為、
被写体はいつまでもその撮影時の「光の状態」をさらし続ける
という宿命を持っています。
その写し止める瞬間の光を考えることがライティングです。
また、撮影のための光をどう扱うべきかをまとめた技法であるとも言えます。
●自然光と人工光
写真を撮影するにあたってまず、
ライティングは2種類に分かれます。
その2種類とは自然光と人工光になります。
[自然光]
自然光とは、太陽光です。
約1億5000万kmから届く太陽の光を大気がディフューズするという規模の
大きなライティング装置と考えてください。
日本には四季があり、夏と冬で同じ時間帯に同じ場所で撮影しても、
太陽の位置が違う為、雰囲気の違う写真になることもあります。
[人工光]
人工光とは人間が造りだした機械の光です。
天候や時間に制限がある自然光とは異なり、
いつでも安定した得られる人口光は、
様々な撮影のニーズに応えてくれる大事な存在になっています。
上記の写真を見比べてみてください。
左が自然光で撮影した林檎です。
右がライティングして撮影した林檎です。
光の使い方で雰囲気の違う写真になるのがよく分かります。
商品撮影では人工光で撮影するシーンが多く、
人工光もいくつか種類があります。
ストロボ(5000〜6000K)
太陽光に極めて近い光。瞬間光。
現在のスタジオ撮影の標準といっていい機材です。
タングステン、ハロゲンランプ(2500〜3400K)
多くのエネルギーが熱として放出される。
長い歴史を持つライティング機材です。
HMI(4000〜5500K)
HMI、HQI、CDMなどメーカーにより違いがありますが大きく分けると同じです。
水銀ランプに金属を混ぜた放電ランプです。
メタルハライドランプという名称もありますが、
「エイチエムアイ」と呼ばれる事が多いです。
蛍光灯(3200〜7000K)
水銀ランプに蛍光物質を発光します。
蛍光物質の混ぜ方で様々な色温度が作れます。
(※K=ケルビンは光の色温度表す単位)
上記が人工光の種類です。
この4種類にディフューザーを加えたりします。
お客様の要望でライティングを選んでいきます。
ライティングの話はこれが入り口のようなものです。
探っていくと奥が深いと思います。
撮影を依頼する際に、
こういった話をする事はあまりありません。
イメージを共有する時に、「やわらかい光」「硬い光」など
光のコントロールで表現が変わります。
またそれに伴って使用する機材が変わります。
撮影した商品をどのような目的で使用するのか、
どういった写真にしたいのかが、明確になっていると快適だと思います。
弊社にはそんなライティングの知識があるカメラマンがおります。
撮影の際はぜひ一度、ご相談ください。
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