ウェブサイト、とりわけ自社の商品やサービスをユーザー(消費者)に購入してもらうECサイトは「なんとなく」では制作、運営はできません。「感覚」でECサイトを制作、運営をしてしまうと、ユーザーとの考え方にズレが起こり、購買へとつながりません。ECサイトの制作、運営はユーザーの考え方、心理をしっかりと研究し、購買へとつながる「仕組み化」を行う必要があります。しかし、その為には何を、どのように取り組めばいいのでしょうか。もちろん、ユーザーに対して、インタビューをしたり、市場分析を行うことは出来ますが、もっと効率よく行えるツールが世の中にはあります。それはGoogleが無料で提供している「グーグルサーチコンソール」です。(2018/02/01 現在)
この「グーグルサーチコンソール」を使うと自分のウェブサイトがGoogleの検索結果においてどれぐらい表示されているかなどを見ることが出来ます。でも、「なんか数字やグラフがいっぱい出て面倒くさそう・・・」、「これで実際に対策できるのかな」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回自分のウェブサイトを改善するのに役立つ「グーグルサーチコンソール」についてご案内いたします。
目次
■「グーグルサーチコンソールって何?」
Googleでは「グーグルサーチコンソール」について以下の様に説明しています。
※1 出典:https://support.google.com/webmasters/answer/4559176?hl=ja
「Search Console ヘルプ」より(検索日:2018/02/01)
つまり、この「グーグルサーチコンソール」を使うと、ユーザーがどのようなキーワードで自分のウェブサイトを検索しているのか、また、自分のウェブサイトがユーザーにどのぐらいクリックされているかを見ることが出来ます。この結果をもとに自分のウェブサイトがどのようにして検索結果を上げていけばいいかを研究していくことが出来ます。下記にアクセスして使ってみましょう。
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「グーグルサーチコンソール(Google Search Console)」
https://www.google.com/webmasters/tools/home
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■「あれ?ウチ、グーグルアナリティクス(Google Analytics)使っているよ?」
ところで、似たようなものに「グーグルアナリティクス」というツールがあります。これもGoogleが提供している無料サービスです。「グーグルサーチコンソール」と「グーグルアナリティクス」とでは何が違うのでしょうか。
「グーグルアナリティクス」は、
- 「ユーザーが自分のウェブサイトにアクセス後、どこのページにどのぐらい流入しているのか」
- 「ユーザーが自分のウェブサイト内でどのような経路を通って移動したのか」
といったサイトへ流入した後(サイトの内側)のユーザーのデータを解析します。
対して、「グーグルサーチコンソール」は、
- 「ユーザーがどのようなキーワードで自分のウェブサイトを検索して訪れてくれているのか」
- 「自分のウェブサイトは検索結果で何番目くらいに一覧表示されているのか」
- 「自分のウェブサイトはユーザーにどのぐらいクリックされているのか」
- 「検索エンジンにペナルティを受けてないか」
といったサイトへ流入する前(サイトの外側)のユーザーのデータを解析します。
ユーザーが自分のウェブサイトへ流入する前のデータを解析することは、サイト流入後のデータを解析するのと同様にとても重要です。
なぜなら、自分のウェブサイトへの集客を増やすには、「グーグルサーチコンソール」を使いサイト流入前のデータを解析することで、サイトの改善を図る必要があるからです。
その為どちらか一方のツールだけを使うのではなく、
「グーグルサーチコンソール」でアクセス前の動きを取得し、
「グーグルアナリティクス」でアクセス後の動きを取得する
といったような使い分けをするとより効果的なのではないでしょうか。
■「グーグルサーチコンソール」を使えばこんなことが出来る!
では、「グーグルサーチコンソール」は具体的に何が出来るのでしょうか。
機能自体はたくさんあるのですが、比較的多く使う機能は以下の項目です。
- Googleからのメッセージ確認
- HTMLの改善
- モバイルサイトのユーザビリティ
- URL削除
- Googlebotクロールエラー
- Fetch as Google(サイトの再クロールの申請)
これらの項目でサイトのエラー内容を把握し、「グーグルサーチコンソール」で提示されている解決策を元にサイトの改善へとつなげていきます。
また、昨今PCサイトの利用よりスマートフォンサイトの利用率が上がってきた為、スマートフォンの改善も欠かせないものとなってきました。
しかし具体的にどこの箇所をどのように改善していったらいいのかそのままでは分かりにくいものです。そこで役立つのが「モバイルサイトのユーザビリティ」という機能です。「モバイルサイトのユーザビリティ」を使うと、例えばスマートフォンユーザに最適な画面を提供するための「ビューポート」が設定されていなかったり、スマートフォンで見たときのフォントサイズが小さすぎたりすると「グーグルサーチコンソール」で改善するよう知らせてくれます。
しかもただ、改善するよう伝えてくれるだけではなく、どのような指定をして改善すればいいのか具体例まで出してくれます。その為、あまり迷うことなく改善することが出来ます。
■いっぱい機能がありすぎてわからない!そんな時はまずこれを使おう!
ここまで説明すると「え・・・こんなに機能があるの・・・」と思われるかもしれません。もちろん、全部の機能を使おうと思えば使えるに越したことはありません、しかし、「グーグルサーチコンソール」を使い始めてまだ日が浅い方や、これから使おうと考えている方は次に挙げる機能をはじめに使ってみるといいでしょう。
それは「クロールエラーの処理」機能です。Googleでは「クローラー」という検索エンジンロボットが問題のあるサイトがないか巡回しています。この「クローラー」がウェブサイトでの問題を発見するとその結果を「グーグルサーチコンソール」上で知らせてくれます。このエラーを解決せず、そのまま放置していると、サイト検索の順位に影響が出てくる(検索順位が下がる)危険性があるので、「グーグルサーチコンソール」上でエラーを確認したらすぐに解決するようにしましょう。
エラー内容には「サイトエラー」と「URLエラー」があります。すぐに処理しやすいのは「URLエラー」です。「URLエラー」には「サーバーエラー」、「ソフト404エラー」、「アクセス拒否」、「404エラー」があります。「サイトエラー」には「DNS エラー」、「サーバー接続エラー」、「robots.txtの取得エラー」があります。
今回は紙面の都合上、全てを説明することは出来ないのですが、上記にあげたエラーの中ですぐに改善しやすい項目が「URLエラー」です。特に私が処理した中で一番多かったエラーが「あるページ内で貼られているリンク先のページがすでに存在していなかった」という「404エラー」、「サーバーの応答がなくエラーとなって表示された」という「サーバーエラー」がありました。「サーバーエラー」は「URLの削除」の中で「キャッシュからのみページを削除」にて対応を行うとエラーがなくなりました。「404エラー」については飛び先のページがない為、もしどこかのページにこのエラーページのリンクが貼られていたら、リンクを外すなど対処をしてからエラー処理を行わないといけません。
「グーグルサーチコンソール」ではエラーが起きているページを一覧で表示してくれます。その一覧でエラーが起きている該当ページを確認し、エラー処理を行えばいいのです。
■もうやらない理由は無い!さあ取り組もう!
私が最初に「グーグルサーチコンソール」を使って、あるウェブサイトのエラー処理を行っていたときは、今まで手を付けていなかった古いページもあり、エラー処理をすべきページが何百ページとありました。
でも、少しずつコツコツとエラー処理を行った結果、検索順位に好影響が出たため、その瞬間苦労が報われたと感激したのを覚えております。現在ではコツコツエラー処理をしていたおかげで、そこまでエラーの数はなく、多くても10個以内で処理が完了しております。
もしかしたら、最初に取り組むときにウェブサイトによっては、あまりにも多くのエラーが出て来るかもしれません。その数の多さに気が滅入り、途中でやめたくなることもあるかもしれません。
しかし、「グーグルサーチコンソール」を利用して自分のウェブサイトの改善を行うか行わないかで自分のウェブサイトの検索順位が大幅に変わってきます。しかも、無料で使えて高機能を備えるツールを使わない手はありません。
ライフエスコートでは「感覚」に頼らず、「分析」に基づいたECサイトの制作、運営を行っております。「ECサイトを運営したいけど何から始めたらいいのか分からない」、「ECサイトを作ってみたけど、この先どうしたらいいのか分からない」という方は、ぜひライフエスコートにご相談下さい! 担当者が責任をもってご対応させていただきます。
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