目から入るイメージって大事! ECサイトTOPページの構成をビジュアル・プレゼンテーションの観点から考えよう【LE通信91号】

いきなりですが、ECサイトのTOPページはお店の顔ですよね。TOPページに来たお客様が画面を客観的にパッと見て、直感で受け取ったイメージでお店の雰囲気を感じ取ってもらう、おそらくどのオンラインショップもそんな構成になっていると思います。

そんなの当り前じゃないか、と思われるかもしれませんが、本当に「お店のイメージ」を上手に伝えられているでしょうか?今回はTOPページの総合的なクリエイティブ、構成の観点から「お店のイメージ」を考えていきたいと思います。

■購買心理について

接客業を営んでいらっしゃる方にはなじみが深い「購買心理の7段階」。

「注意」⇒「興味」⇒「連想」⇒「欲望」⇒「比較」⇒「確信」⇒「決断」

店頭販売での例を見てみましょう。

  • 秋の注目ニットを店頭の目立つところにディスプレー「注意」
  • 手に取って素材やサイズ感などを確認「興味」
  • この前買ったブーツと合わせたら可愛いだろうなぁ・・・「連想」
  • お値段も手ごろだし、欲しいかも!「欲望」
  • いや待って、あっちのお店にあったシフォンワンピも良かった・・・「比較」
  • でも、ニットの方がこれから寒くなる季節でもきれるからいいよね「確信」
  • あ、今なら10%OFFなんだ!よし!買おう!「決断」

では、TOPページでの役目はどこになるでしょう。そう、「注意」と「興味」です。
「お店のイメージ」を視覚でうまく表現できればお客様はそのページに「注意」し、クリエイティブを眺めて次に商品への「興味」を示すようになります。つまり、TOPページから次のページへと誘導されていくわけです。TOPページは店頭で言ういわば“ディスプレー”の場。但し、ただオススメを目立つところに出すだけではお客様は「注意」してくれません。より多くの人に「注意」してもらうために必要な要素がビジュアル・プレゼンテーション(VP)です。

■VMDの考え

Visual merchandising(ビジュアルマーチャンダイジング)の略でお店やブランドの価値を視覚的に伝える「マーケティング活動」の事です。ディスプレーと混同される方がいるようですが、ディスプレーは商品を見やすくまたは手に取りやすく陳列することであり、VMDの考えありきでディスプレーしていくのが正解です。話がそれましたが、VMDは商品を販促するうえでとても重要な考えです。

さて、VMDをもう少し深堀していきましょう。VMDは下記の3つの要素があります。

ビジュアル・プレゼンテーション(VP)
店舗のコンセプトやブランドイメージを演出し、お客様を引き込む役割を担当しています。店頭で言えばショーウィンドウがこれに当たります。お店の第一印象を決める重要な役割を担っています。
ポイント・プレゼンテーション(PP)
売りたい商品、または目立たせたい商品をディスプレーすることをさします。店頭ではお店の奥行きを利用してマネキンや棚の上部、壁面などを利用して、お客様を店内に引き込み、滞在時間をいかに長くできるかが要点になります。
アイテム・プレゼンテーション(IP)
実際にお客様がその商品を手に取って商品を購入していただくための陳列場所になります。店頭で言えば、棚やハンガーラックになります。VP・PPは見せ場であるのに対してIPは買場になります。
IPは購入率を高めるための役割を担っています。

ではECサイトにおいてのそれぞれの位置づけで考えると

  • ・VPはファーストビューになり、広告バナーや、キャッチコピーに当たります。いかにお客様の関心をひくことが出来るか。
  • ・IPは商品説明、お購買意欲を掻き立てる構成であり、いかに滞在時間を長くするか。
  • ・PPは十分な商品情報と購入しやすい申し込みフォームの提供。

になります。

VPはVMDの一要素であり、ここがうまくいかなければその後の購入までに至るストーリーは完成しません。
また、VPだけを切り離して考えることもあまりよいとは言えません。VMDの観点から見れば、VPは構成の一部であり、サイト全体の構成にも関わってきます。

■改めて問うTOPページの重要性

TOPページの役割はVPの役割を担っている部分が大きいと言えます。イベントや、打ち出したい商品など様々あると思いますが、それぞれを単独でビジュアルを作成し構成すると、ページ上で公開したとき、店舗イメージがちぐはぐになり、最終的には何を打ち出したいのか、何を売っているのかがよくわからないものになってしまいます。イベントや打ち出したい商品はそれぞれ内容も商材も異なると思いますが、イメージの統一を計った方がよりお店の印象が付きやすく、「このショップではこういうものが買える」、から「ここのショップならこういう商品が買える」へと顧客に昇華できると考えます。

イーザッカストアーズ

TOPページから見る店舗イメージがとてもよくわかるサイトとして「e-zakkamania stores イーザッカストアーズ」を見てみたいと思います。
TOPのクリエイティブの設置は正直、他のECサイトと大きく特徴的なところはないと思いますが、ここのショップの上手いところは「お店のイメージ」がはっきりしているところです。
20代~40代の女性、カジュアルファッションを好み、そのライフスタイルを提案・提供しているんだなぁ、というのが分かりやすく表現できています。
メインスライダーバナーはかなり多く設置されており、それぞれ紹介している商品、イベント内容もバラバラですが、クリエイティブのトーンはブレがなく、全体のイメージが伝わりやすくできています。
「お店のイメージ」がしっかりと伝われば、お店に来てほしいターゲットにアタックしやすくなりますし、顧客層を増やしていくこともできます。
参考ページhttps://www.e-zakkamania.com/

イーザッカストアーズ

もちろん、VPを単体で考えるのではなく、その先にあるページ構成を考えてクリエイティブを作成していく計画性が必須となります。バナーをクリックした先のカテゴリーページ、商品詳細ページも仕掛けをしっかり作っていく必要があるのです。こういったクリエイティブを作成するには前もっての計画が必要になってきます。

もちろん、VPを単体で考えるのではなく、その先にあるページ構成を考えてクリエイティブを作成していく計画性が必須となります。 バナーをクリックした先のカテゴリーページ、商品詳細ページも仕掛けをしっかり作っていく必要があるのです。

こういったクリエイティブを作成するには前もっての計画が必要になってきます。

  • ・どういった施策をいつ頃に行うのか。
  • ・どんなイメージでサイト構成をするのか。
  • ・ターゲットはどこに焦点を当てるのか。

今回はTOPページに特化してお話を致しましたが、もちろん、最終目的はお客様がご納得の上で商品をご購入いただく事です。弊社では専門の事前にご相談いただけましたら、専門のスタッフがTOPページのクリエイティブ構成から、特集ページ、商品詳細ページまで一貫してご提案させていただきます。モデルを使用した撮影も行っております。しっかりとしたページ作成には綿密なイメージと時間がかかりますので余裕を持った計画をお勧めいたします。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
株式会社 ライフエスコート
東京港区芝1-14-11 芝明月ビル6F
TEL : 03-5765-6960 FAX : 03-3452-0966
Email : info@life-escort.co.jp 平日 9:30~18:30
ホームページ:https://www.life-escort.co.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Share on LinkedIn0

最新のECトレンドを
プッシュ通知で
購読しよう

関連記事